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大家なのにアパート経営をしていない

大家業のワナ!アパート経営4年目で気づいた大家の「間違った思い込み」

 

 

大家業を始めてからもうすぐ4年が経とうとしています。今回は、自分自身が大家になってから気づいた、「 満室本などでいわれていることと異なる 」大家の実情について書いてみたいと思います。

 

不動産投資を始める前、サラリーマンしか経験がなかった私は、不動産投資家は能力が高い人たちの集まりなんだろうと思っていました。もちろん、物件調査や借入の仕組み、税務のスキルなど、勉強熱心で知識がスゴイ方も実際にたくさんいます。

 

しかし、それと同時に、こんなことも感じました。それは、「 不動産投資という枠の中の思考で留まってしまっていて、もっと大切な物事の本質を見誤っている大家さんが少なくないのかも・・・ 」ということでした。

 

■ 不動産投資の目的は安定収入と自由な時間

 

私がアパート経営を始めた目的は、「 大家になること 」ではありません。「 安定収入&自由な時間 」を得ることが最終目的であり、大家業はそのための手段のひとつです。ですので、大家業のために全身全霊を尽くすというような考えはありません。

 

確かに、インカムゲインを目的としたアパート経営は、効率的で時間的拘束がなく、合理主義の私にはピッタリです。創意工夫して価値を高めることなども、楽しい事業だと思っています。ですが、私は不動産屋さんを目指しているわけではないのです。

 

きっと、私と同じような気持ちで不動産投資に取り組み始めた方も多いのではないでしょうか? しかし、周りを見てみると、いつのまにか手段だったはずの大家業が目的にすり替わり、余計なストレスを増やしている方も多いように思うのです。

 

私が、満室本や一部の大家さんたちを見て、違和感をもったのは、次のようなものでした。

 

1、満室必至!全力で入居率100%を目指す!!

2、収入アップ!家賃は少しでも高くする!!

3、所有物件数や家賃収入スケールは巨大なほど良い!

 

■ その目標は本当に自分にとって必要か?

 

1、全力で入居率100%を目指す!

 

確かに、大家になって最初の2棟までは、満室稼働を維持することはかなり重要だと思います。ですが、複数棟所有している状態になったら、あまり満室にこだわり過ぎることには疑問を感じています。

 

なぜなら、入居付に必要な労力は0%~80%ぐらいまでの場合と80%~100%で大きく異なるからです。物事は完璧に近づくほど手間に対するリターンの割合が落ちていきます。

 

私の場合、現時点で所有アパート6棟のうち3棟は満室、他3棟は1~2室の空室です。もちろんリフォームや募集は続けています。環境が良く適正家賃であれば、入居はタイミングの問題です。どうしてもすぐに決めたければ、家賃を見直せばイイだけです。

 

私が気を付けているのは、満室運営に執着しすぎて、必要以上の時間と労力を投入してしまうことです。その結果、「 貴重な人生における機会損失 」が発生してしまう可能性があるからです。

 

今の時間は二度と来ないのですから、「 満室のための行動 」だけではなく、仲間との情報交換や読書などの勉強に使う方が重要だと思います。完璧主義を楽しんでいれば別ですが、限られた時間を何に使うかはその都度考えて、判断することが大切ではないでしょうか。

 

2、収入アップ!家賃は少しでも高くする!!

 

リフォームして1,000円家賃をアップしても、1年で12,000円収入が増えるだけです。それに、高い家賃を払ってでも凝った物件に入居する方は、行動力があるので、より洗練された物件があれば、さっさと引っ越ししてしまいます。(^_^;)

 

それなら、家賃アップを目的とした過剰なリフォームでの出費は抑えて、その分家賃設定を下げるのもサービスであり、一つの選択肢であると私は考えています。見栄えやデザインよりも経済性を重視する方の方が、長く住んでくれる確率も高いようです。

 

3、所有数や家賃収入スケールは巨大なほど良い!

 

これは自分自身にいつも言い聞かせていることなのですが、アパート経営における「 自分の目標は何なのか? 」を忘れてはいけません。お金は現代の道具。使いたい目的もないのにお金を増やし続ける行為は、むなしく感じます。

 

必要以上のお金を得たことで、今度はそれを失いたくないと、新たなストレスを抱えてしまう人も多いようです。そもそも自由を求めて始めたアパート経営なのに、出世を目指すサラリーマンのごとく、スケールで競争する必要はないでしょう(>_<)

 

最も貴重な人生の時間を削ってまで、使うかどうかもわからないお金を集める事に何の意味があるのでしょうか?

 

大切なのは、いくらあれば足りるのかを把握すること。「 もっともっと 」と思いながら不動産投資をするのと、「 これだけあれば十分、理想の生活ができる 」と思いながら不動産投資をするのとでは、日々のしあわせの度合いがまったく変わってきます。

 

■ 不動産投資における成長とは?

 

大家仲間で将来の目標の話になると、「 アパートを○○○棟所有したい! 」「 キャッシュフローで○○○○万円ほしい! 」など、色々な意見がでます。そんな中、私の目標は異色です。「 アパート経営をしていないこと 」だからです。

 

決して物件を売り切りたいとかアパート経営をしたくないという意味ではなく、家賃収入の他に「 ビジネスや投資などから安定した収入源を構築している状態 」を作り、アパート経営一本に頼らなくてもいい自分になりたいということです。

 

アパート経営を始めたことで、サラリーマン時代よりもずっと、お金にも時間にも余裕ができました。そして、会社員時代とは違って、責任がすべて自分にふりかかってくる大家業は、自分自身を色々な意味で成長させてくれたと思っています。

 

その経験を生かすという意味でも、「 満室命! 」「 不動産投資でお金が入る仕組みを作れたら一丁上がり! 」ではなく、一度きりの人生、いろいろなことに挑戦して、思い切り楽しんでいきたいと、私は思っています。

 

満室本や、著名なセミナー講師が正解としていることが、自分にとっての正解とは限りません。「 自分にとっての正解とは何か? 」を今一度考えてみることで、「 間違った思い込み 」を外していきましょう!

 

 

 

 

引用

本文 https://www.kenbiya.com/column/harita/18/

画像 http://image.search.yahoo.co.jp/search

音源 http://dova-s.jp/

 

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コメント: 1
  • #1

    Rosio Walworth (水曜日, 01 2月 2017 13:06)


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